2018年8月 ④


2018.8.23.

「街の空気感」「車も、電車も、という立地」

そんな条件を満たしている街、内野エリアに標準を定めたわたしたち。

することは至ってシンプル、歩いて回ることにします。

まずは、歩いていて目に付く空き物件から当たることに。

横浜にいるときから五十嵐さんにも教えてもらっていた物件もあったので、

ざっくりと目星をつけていたトコロを中心に、

駅から徒歩5分圏内、大型駐車場を開放している市の施設から徒歩5分のエリアに範囲を絞って歩いてみると4件ほど空き物件が見つかります。

ここらへんはさすがのシャッター街ですね、ネットで出てこないのでおそらく不動産も介入していないのでしょう。

ふふふ、これだけの好立地にもかかわらず……

まぁ、不動産にも出していないというのはそもそもが誰かに貸すという選択肢を考えていないというワケなのですが。

後々に痛感するこの「課題」について、

歩き始めたわたしは、そこまで考えに至っていなかったので

「ふっふっふ、不動産や大手企業が介入していないで、こんな好立地で始められるのはツイているぞ……ライバルも少なく、街の景観を崩すような店もまだナイ……ふふふふ」

と足取りも軽く、おおよその家賃交渉と、物件それぞれの立地や周辺環境に頭を巡らせておりました(笑)

五十嵐さんの協力もあり、近隣のお店やご近所さんに空き物件の所有者について聞き出し、直接連絡をとるまではスムーズにいきました。

シノも驚いていたのですが、ホントに話す人みんな、いい人!!

もう少し、我々のような外からの人間には閉ざしているんじゃないか、と思っていました、ごめんなさい、内野の方々。

ただ、物件に関してはそう易易とはいきません。


物件感想文


 唯一ネットでも見ることの出来た駅前の物件は、新しく建った物件でかなりの広さがあるのですが、家賃もそれなりで、施工業者が指定という条件付き、飲食店も条件がなにやらありそうです。

諸々ありますが、施工指定というのは致命的です。

「好きな人と仕事をする」というのが、これから先において絶対条件のわたし。

今回わたしたちが開業するにあたり、五十嵐さんと仕事をしたいのです。

きっとこれから開業をして、私たち夫婦がそれぞれ胸に抱いている仕事に取り掛かった時に、自分ひとりでは到底出来ない仕事が待っています。

そういう時に取引や損得ではなくて、シンプルに一緒に仕事をしたい人がいるのは、ラッキーなコトだとわたしは思います。


 元々は精肉店だったらしい物件、広さは結構ありそうだけど、外から見た限りでも相当な老朽化が感じられます……ただ、裏口に回ってみると、ツタの緑が味わい深くて「ラピュタ感」があります……老朽化のドキドキとジブリ的ワクワクが交互にやってくる物件、いや、ドキドキ8:ワクワク2ぐらいか(笑)

コチラは、建物老朽化でいずれ立て直しを考えているので現時点で貸すコトはナイとのこと。まぁ、そうですよね。


 交差点角地に建つ元洋服店の物件、出会った物件の中では断トツに広い。そう、断トツに広い。もう、こういうのがローカルの醍醐味な気がする!!と、見た時はテンションが上がった、家賃も聞いてないのにね(笑) ②の物件に比べてスケルトンで結構キレイにしてあった。

ただこちらも老朽化により、何かあっても責任が取れないので貸していないとのこと。実際に建物が大丈夫か調べてオッケーだったらどうぞ、と言われたのだが、調べるとなるとかなり大掛かりになる可能性があるらしく、この物件に対するアプローチは「買う」という選択になるだろうねぇ、と………そ、そうか。。


 1階が和食屋さんの物件の2階で元お蕎麦屋さんだったとのこと。外観もどっしりしていてカッコよくて、広さも丁度いいサイズのスケルトン。ただ、2階……そして2階までの階段が急です。急death。。

所有者と電話ではなく直接話が出来た唯一の物件。階段問題なども話をしたりして、お互い決断をして具体的な話をするのに時間を取って考えるコトに。

しかしながら、後日連絡してみたところ先方の状況次第でそこの物件を使うかもしれないので、先方の抱えてる問題が決着するまで待って欲しいとのこと。

後々に色々と分かってくるのだけれど、まぁ、時間の掛かりそうな話でした。


その他で情報として五十嵐さんが物件所有者のお話を聞いてくれたのだけれど、既に我々と同じ業態の方に別の物件を貸しているので、あまりライバルとなるような方には貸すのはチョットねぇ……とのこと、確かに。ごもっともです。


 

と、意外と狭き門に感じさせてくれる街となった「内野散歩 前編」

後編は待望の、「突撃、隣の空家さん」になります(笑)!!!

 


つづきます

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