2016 蔵出し秋のイタリア旅行記 7

4日目、リヴォルノに向かいます。ジェノバから海沿いをぴょいっと南下したところにある港町です。

リヴォルノはトスカーナ州にありますが、木々は南国を感じさせる。ジェノバも同じような雰囲気を感じたので港町とはそういうものなのかも?静かな町をてくてく歩いてホテルに向かいます。だいたい15分くらい歩いたところに広場が現れました。

その一角にホテルを発見!蔦に覆われてカッコいい。

今回わたしはリヴォルノで要塞を見たかったのです!

町を見渡しながら歩きます。

ヌオーヴォ要塞とヴェッキア要塞です。なかなか素敵でしょう?

要塞はヴェネツィアを模した運河に囲まれ、港を見下ろすことができる造りになっています。住宅地区は通りが入り組んでいて、外部からの攻撃に強い仕組みが作られているんです。商人の貿易活動や信仰の自由を助ける法律もあったことから、多くの人がこの港を訪れ、多国籍都市として、地中海全体でも主要な港町となる時代もありました。その後は、貿易を禁止されてしまい、経済が衰えていったようです。

そんな時代背景から、今でもリヴォルノ人はどんな人も受け入れる文化が根付いているんだそうですよ。

そうそう。リヴォルノではもうひとつ、どうしても果たしたい目的があったんですねぇ。

今日はこの辺で。

2018年9月 ①


2018.9.6.

あぁ、九月になりま……

あ、いや、なんでもナイです。今日は導入とか、ナシです(笑)

そーいえば、ここ最近は写真とかもナシでしたね……(猛省)

内野エリアで不動産じゃないアプローチを始めたわたしたち。

まず「空き店舗(所有者)をあたってみる」のお話をしました。

そして前回に続き「空き家、空きスペース(所有者)をあたってみる」についてのお話です。

空き店舗と違うのが、

「明らかに貸すことを考えていなそうな所有者との交渉」

のような気がするので、ハードルがちょっと高めです(笑)

ハイ、一番最初とか、ちょっとモジモジしますよね。

 

「えー。ホントにこの家聞く?

…聞くよね?

…聞かないと始まらないモンね?

…あ、でもちょっとお茶する?

…あ、大丈夫?

…そうだよね、うーーーん

……今日、……いい天気だよねぇ?」

 

的な感じになり得ます。

もう大事なのは勢いです。100%イキオイ。

実際にこの高めに感じるハードルと言うのは、自分たちにしか見えてない幻想なので、特に問題ありません。聞くだけです。

ハイ。ピンポン押して、聞く。この繰り返しです。

最初の一回が出来れば、嘘みたいに躊躇が引いていきます。

嘘みたいに……

嘘……

嘘です……劇的に躊躇が引くコトはありません(笑)

 

ですが、改めて感じるのです。

 

イキオイに勝るものナシ!!

目一杯のイキオイを用意しておけば、躊躇の隙間はありませんから。

これはこれで、営業職の経験があって良かったなぁなんて思いますね!

そんなこんなで、およそ二週間ほど使って、空き家に見える場所に当たっていきます。

何度か訪問して会えないトコロへは手紙を書いて投函しました。

ダメモトの投函でしたが、後日連絡が来たり、別日でお会い出来た時の印象だったりと、効果がそれなりにあったのでやってみるもんですねぇ。

 

内野エリアでは、

物件所有者とお話が出来た数で言うと、空き店舗物件も含めて20件近くになりました。

 

そこそこ空き家、ありそうだなぁ……と思っていたのですが、

予想以上に、駅前エリアでの空き家、結構ありました(笑)

 

所有しているほとんどの方が、突然あらわれたわたしたちの話をじっくりと聞いてくれて(感激)、

実際に前向きに検討して下さる方もいました。

ただ何度かお会いして、話がより具体的に進んでいくと、

様々なリスクについても考えられるコトは避けられませんし、

そのリスクと向き合った上で、貸してもらえる人でなくては、わたしたちも難しいとは考えています。

結果、先方の意思決定にすごく時間の掛かりそうなお話だったり、

飲食店はNGだったり、やはりリスクを考えてのNGだったりと

散策中に話が決まるコトはありませんでした。

 

認識の甘さ、と言うのか……

当初は、

「使っていない場所がある」

「需要もなく、ただ空いてしまって管理に困っている」

「その場所を活かして、街に還元、家賃収入を考えてみませんか?」

「物件取得」

と、いう流れになると思っていました。

 

はじめの、「使っていない場所がある。」から少し見誤っていたんですね。

場所があるんだから、それなりに使っている。

という認識。そして、他人がその場所を使うコトに対するリスク、ストレス。

それが飲食店ならなおさらでしょう。

お金が入るから、と単純な話であれば既に不動産に情報を渡しているハズなんですね。

土地活用に大事なのは損得、利益ではなくて信用であるのは大前提。

信用を目に見える価値にするのが、金額だったり条件だったりするわけですね。

今回空き家を回ってみて思ったことは、

物件情報が少ない街ということは大切に守られている街ということ。

それと、

実際に顔を合わせて話をするコトで生まれるコトの重要性、でしょうか。

街を知る、というのはどれだけの人と話をしたのかのような気がします。

サクセスストーリーではなかったですが、今回の内野エリア散策はとても収穫がありました。

 


つづきます

まえへ←    ・はじめから

2016 蔵出し秋のイタリア旅行紀 6

3日目、ジェノバに到着しました。体調もいくらか回復して町を散策します。ジェノバって大きくって一日では到底まわりきれないし、車通りも激しくて、なんとなくごみごみしている街。

印象に残っているのはprofumo di rosa というジェラート屋さん。チャキチャキした女性が一人でやっていて、地元のおじいちゃんとか子供が来てジェラートを食べたり、話したりしています。とってもフレンドリーだし、オリジナルの味もあって楽しいところ。店名の通り、ローズフレーバーも!

肝心の店主さんは写っていませんでした。あしからず。。

ジェノバといえば、コロンブスの家。写真を撮ってはやめに退散。小さい蚤の市もやっていました。

夕方の港付近はライトアップされて、賑わっていました。確か、この2、3日はイベントがあって、ホテル代がいつもの倍でした涙。需要と供給の関係ってやつですね。

夜は事前に地元の人に教えてもらったトラットリアへ。店内は混みあっていて、なんとか席に案内してもらいました。黒板に書いてあるメニューはところどころかすれて見えないし、方言がけっこう使われていて難解です。執念と勘でなんとか答えを導きだすしかない。体調が万全ならば、ジェノベーゼペーストやクルミソースのパスタを食べたかったのだけど、控えめにイカの煮込み(今考えるととっても消化がよくない。ただ食べたかっただけだったかな?)をオーダー。そうしたら、なんと売り切れ!さぁ、困りました。なかなか決められない私。真横で注文を待つお兄ちゃん。

「この地域の伝統的な料理を食べたいんです。」「んじゃ、これかこれかこれ。」選択肢を3つも与えられて、また迷う。やけくそぎみにえいっと頼んだのはカンパチのジェノバ風なる料理です。

ツルッとした舌触りのカンパチとじゃがいも、トマト、オリーブ、松の実の軽い煮込みのような感じでした。とても優しい味わいで今の私にぴったりで、非常に感動。

すごく混んできてしまって入り口に人だかりができ、強そうなおばちゃん店員になぜか急かされてお店を後にする。

ホテルに帰ると猫のお出迎えで癒されました。素っ気ないのがまたかわいい。

© 2018 nabaita