2015 蔵出し夏のイタリア紀行 8

本日はアルベロベッロから。バーリより電車で向かいます。

この白いおうちがトゥルッリと呼ばれていて、世界遺産にもなっています。

トゥルッリのある集落は歩いてまわれるくらい。ふらっと立ち寄るだけでも楽しめます。

屋根についているマークがひとつずつ違って、家紋の役割をはたしています。小人の家みたい。とよく言われています。

暑すぎて…

 

広場のチーズ屋さんは1時から5時まで昼休み。ベンチで時間を潰していると、陽気なイタリア青年2人に「サッカーしようぜぃ!!」と話しかけられる。これはオーナーの担当。私たちは見学担当。そのあと、バールに誘われるも時間がなく、断念。とにかく人懐っこい。

そうしている間に、ゆるっとオープン。

こぶしくらいのブッラータチーズはひとつ1ユーロ。チーズは現地で食べるに限ります。

ちなみにアルベロベッロは白川郷と姉妹都市でした。なんか似てるよね。

2015 蔵出し夏のイタリア紀行 7

バーリから電車で一時間半のところにあるマテーラ。日本で計画を立てている間も行ったことのある人たちからは、マテーラとアルベロベッロ、どちらかひとつならマテーラをおすすめされていたのです。

駅はいたって普通なのに歩いていくと別世界が広がっているのでした。

マテーラは古くから人が住んでいた土地ですが、長い歴史のなかで衰退し、一時は廃墟とも言われる程になったのです。こうして今、世界遺産にまでなったのはサッシという洞窟住居や生活様式が見直されたから。

まずはホテルを探しながら、歩いてみます。入り組んでいて、どこも同じような景色。「ここ、さっき通らなかったっけ?」という会話が繰り返されるわけです。

なんとか、広場まで戻って地図とにらめっこしていたところ、男性が近づいてきて、案内してくれることに。歩いて20分くらいはかかったかも。結局この男性は地元の人ではなくて、あちこちで聞いてくれて案内してくれたのでした。旅をするとたくさんの人に助けてもらって、ありがとうが増えます。

分かりにくいけれど、サッシに泊まってます!二階の穴蔵のようなベッドルームが最高!

リコッタチーズにはちみつかけ。日本で食べるリコッタとはまるで別物。クリーミィでフワフワしています。フレッシュものは絶対食べるべし。

マテーラは一泊した方がいいです。なぜなら夜が素敵だからです。そしてテンションの高いイタリア人が話しかけてくるからです。「日本人か?」から始まります。彼は日本に行ったことがある人だったかなぁ。はじめは楽しいのです。ただ長いだけなのです。話したいのです!旅の醍醐味ですね。

私はこういう話したいっていう欲求に従って生きられる人に憧れます。羨望の眼差しを向けずにはいられません。マテーラ!おすすめです。

 

 

2015 蔵出し夏のイタリア紀行 6

アンコーナから海沿いを電車で南下すること4時間。車窓からは南特有の木が見られるようになりました。プーリア州バーリに到着です。

ホテルでチェックインを済ませ、炎天下もなんのその、街歩きにでかけます。

人がいないんですよねえ。お店もやってないところが多いです。日曜日だからかな。お昼休みだからかな。なんとなーく歩いて、夕食を食べるところを探すと広場にレストランが密集しているところを発見。夕食は魚介料理を堪能しました。ちなみにお店の名前は「black&white」ね。

食べ終わる頃には広場に人、人、人。とにかく昼間は暑いから、おうちでおとなしくしていて、夜になったら動き出すようです。みんな、集まっておしゃべりしたり、思い思いの時間を過ごしていました。こんな広場が家の近所にもほしい中山なのでした。

2015 蔵出し夏のイタリア紀行 5

2日間滞在したフィレンツェに別れを告げて、アドリア海側へ。今回は世界遺産のマテーラ、アルベロベッロに行くので、その途中の宿としてアンコーナに泊まりました。フィレンツェからボローニャ経由で向かいます。

レジョナーレで各駅停車の旅。気分が落ち込むほどに蒸した車内……常に半開きの扉からはなにやら臭うような…。ぐったりしながら揺られること3時間。

アンコーナに到着です。のんびりした雰囲気で人もまばらです。

ホテルで教えてもらったレストランは海に面していて、窓際には豪華客船が停まっております。港町らしく豪快な料理が登場。魚料理はお腹にやさしく、癒します。

見覚えのある風景。。。

タクシーで街中を案内してもらっても、これといってテンションの上がるところもなく、なんとなーく時間がすぎていったのです、が、ビーチを発見!

近郊に住む地元民の憩いの場になっているのを見て、いいとこだなあ〜 としみじみ。割と年齢層高め、みんな思い思いに過ごしていました。

ちなみにこのアンコーナでは、日本から持参した浴衣を着て街を歩き、ご飯を食べました。街で写真撮ろうって言われたり、みんな興味津津です。けっこう中国人と間違えられたけど…。キモノもまだまだ浸透していないんだなと実感。みなさんも是非お試しあれ。意外と楽しいものです。

2015 蔵出し夏のイタリア紀行 4

フィレンツェは街自体がローマほど大きくはないので、歩いて回ることができます。街の中にアルノ川が流れていて、橋がたくさんあります。この旅では、今どの橋を渡っているのか、どこに向かっているのか実はよくわからないまま歩いておりました。

大聖堂は細かい装飾がされていて、とても美しいです。赤、みどり、白の色が使われていて栄えていた様子がうかがえます。いろんな色を使えるのが豊かな証拠らしいです。たまに途中で単色になる建物なんかもあるようですよ。栄枯盛衰をチェック。

今回フィレンツェでやりたかったことは、ポンテベッキオのお店でアクセサリーを買うことです!ポンテベッキオには貴金属のお店が軒を連ねていて女子にはたまらないスポットなのです。普段、そこまでキラキラしたものに興味をそそられない私ですが、旅の思い出にフィレンツェの紋章ピアスを購入しました。日本でつけてみると、向きが気になるのね。たまに百合の花が逆さになってしまってます。……けっこう気にしています。

 

お約束のジェラート。キャンティクラシコのソルベに感激しました。キャンティクラシコと言えばトスカーナを代表するワインですが、ソルベにするのにいったいどのくらいの量のワインを使っているのか。

 

夕食には牛のカルパッチョ。イタリアに来たら生肉を一度は食べたいものです。タルタルもとてもおいしいのです。日本は、ダメっていうものが多すぎる気がします。しゃぶしゃぶはいいのにねぇ。

それからチェルベッロを食べました。仔牛の脳みそ。フリットにしてあります。これも日本では食べられない、貴重な体験です。白子みたいにトロっと、ふわっとしてクリーミーです。

帰り際にはオペラ歌手の卵なのかな、女の子が歌を披露していました。屋外の広場に響き渡る歌声はアカペラで、とても迫力がありました。そんな光景がすっと馴染むこの街が少し好きになりました。

もうすこしつづきます……

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