2017 蔵出し晩秋のイタリア旅行紀 11

寄り道したシエナからさらに北上してキャンティ地区に入ります。その中のボルパイアというところが次なる目的地です。山をぐんぐんぐるぐる登って対向車もほとんどいない細い道を進むと、そっと佇むそのまち。

駐車場に車を停めて、うろうろしていたら第一村人発見!若いコックコートの男の子。チェックインの場所を教えてもらいました。チビタよりも小さなこのまちに今夜は宿泊します。一軒家に泊まるのってホテルとはまた違った贅沢な時間ですね。

今回の旅の行程にヴォルパイアが追加されたのはほんの偶然でした。ワイナリーを見たかった私たちでしたが、お目当てのワイナリーは冬季休業中でやっておらず、そこでヴォルパイアに白羽の矢がたったのです。50年以上の歴史があり、ビオロジコであることも魅力のひとつです。

レストランもすぐ隣にあって、もちろんボルパイアのワインも楽しめます。このレストランがすごくよかったです。素朴で優しい味付け、食べると全身に染み渡る感じ。

トスカーナの冬の定番、リボッリータ。黒キャベツをはじめとしたたくさんの野菜とパンのスープ。こちらはトマトとジャガイモ、そしてセロリが効いていました。

そしてたっぷりのポロネギと黒胡椒のスープ。トスカーナは黒胡椒をよく使います。

スープの美味しさに目覚めた一夜でした。と同時に、自分もこんな料理を作りたいなぁと好みを再確認できました。

2017 蔵出し晩秋のイタリア旅行紀 10

チェンナトイオの標識を頼りに予定外の寄り道です。徐々に細く道なき道になっていきますが、ひた走るのみです。不安な時はとても長く感じるものですが、そんな時にふと開けた場所にでました。

小さなお店、その裏におうちがあります。掃除をしている渋い男性が急な訪問客を温かく迎えてくれました。

最近、チェンナトイオは安価なワインを作るのをやめて、こだわりのワインに重きをおいているようです。中国は巨大なマーケットでワインも売れるそうですが、中国市場の要望でボトルを重くずっしりとしたものにしているとか。さらにはエチケッタをグラディエーターにしているんだったかな(もしくはコロッセオだったかな?)。みんなが知っているイタリアを求めているようです。

そんなことをはじめて会った日本人観光客に熱弁する親父、面白かったです。私たちも貴重な話に興味がつきません。

ワインの名前は全て奥様が考えているんだそうですよ!その奥様はお庭でお花の手入れをされていました。

  •  

ブドウ畑や収穫直前のオリーブの木、さらにはヴィンサント用のブドウやタンクも見せてもらい大満足。

案内してもらっている間、ずっとついてきていたお利口な猫。

お土産にワインを買って帰りました。もちろん女子だけにメラータのハチミツとペンダントのおまけ付きです。女子に生まれてよかったぁと思える瞬間ですね。うふ。

2017 蔵出し晩秋のイタリア旅行紀 8

モンタルチーノからヴォルパイアに向かう車中、私はぼんやりとしていました。車に乗ってるだけってやることがなくて結構退屈だなぁ。暇だなぁぁ。

すると次の瞬間、ドゴッ!と、鈍い音がしたかと思ったら、サイドミラーがへし折れていました。路上駐車していたトラックの扉が急に開いて、我らがレンジローバー君のサイドミラーに直撃。一瞬で緊張が走ります。トラックの運転手は扉を一通りチェックして、どこかに行きかけています。車を停めてトラックに向かうオーナー。かくかくしかじかあって、シエナにあるハーツ(レンタカー会社)に行くことになりました。

サイドミラーを手で支えながら、いざハーツへ!今となっては笑えるけど、その時は必死ですよ。言葉も完全にはわからない、ミラーももちろんよく見えないし、はじめていく大都市中心街の交通量の多さにも困惑。。。これが旅の醍醐味なのか?

なんとか目的地に到着。すんなりと代車を貸してもらえて、一件落着です。ふぅと一息、呼吸を整えて車を走らせましょう。

「遠回りしたから早く戻らなきゃいけないけど、さっき見かけた看板のとこ行って見たいよねっ!」そう、こんな状態であっても私たちの目にはcennatoioという標識がしっかりと映っていたんですねぇ。cennatoioはビオロジコで優しいワインの造り手で、私達もとっても好きだから嬉しくてテンションも上がります。

これも事故があってこそ!ポジティブに旅を続けられそうです。

2017 蔵出し晩秋のイタリア旅行紀 7

モンタルチーノ。そこはイタリアワイン好きなら誰もが知っているであろう場所。それでもオフシーズンは人もまばらで静かな時間が流れていました。

ホテルのチェックインの時も、車の中でガチガチにチェーンでロックされた私たちのスーツケースを見て「カギなんて必要ないよ 笑」と一言。

ここには国営のエノテカがあって、底知れない数のワインが保管されています。

今回は見るだけでは飽きたらず、Brunello di montalcinoを試飲!

ブルネッロだけをこんなに試飲出来るなんて幸せ者である。 噛みしめる。。。

屋上からの景色。この数日後、モンタルチーノでは初雪が降った模様。まだ11月だよ。山恐るべし!

2017 蔵出し晩秋のイタリア旅行紀 6

朝、車を走らせていると、少しくすんだ畑からもわもわと湯気が涌き出ていました。羊、羊、羊とどこを見ても、景色が変わらないラツィオ(羊肉や羊のチーズが有名なだけあるっ!)にさよならして、今日からはトスカーナに入ります。

さっきまで畑や野原ばかりだったのに、小高い丘に城壁で囲まれた小さな町、コルトーナが現れました。計画のなかで最後まで行くかどうか迷っていたところでした。

コルトーナは美味しいワインがあるけれど、なんとなく、地味なイメージ。そう、コルトーナのことをなんにも知らなかったのです。

町全体がとってもコンパクトだったにも関わらず、小一時間ホテルが見つけられないハプニングにもみまわれました。さらには、レストランが半分以上冬休みで閉まっている!!ついてないなぁ、なんて思っても仕方がないし、フランチャコルタで乾杯。非常に美味しかったのを覚えています。人生初のうずらやきじの生ハム、ホロホロ鳥と気づいたらとりづくしになっていましたが、「鶏が苦手」な私も挑戦してよかったと思わせられる料理の数々でした。それにしても話が弾んで随分長居してしまったような。

 

© 2018 nabaita